諸処の事情で、みたび娯匠堀内です。
今回はキャラクター造りについて書きます。
プロジェクト序盤で「今回はわかりやすさ重視でヒューマン系、エルフ系、オーク系の3種族にしましょう!」と決定した後、デザイナ陣でイメージを固める為にキャラクターの”モデル”となる資料を集めました。
まったくの0地点からキャラクターデザインをすると膨大な時間がかかってしまうため、先に土台となるモデルを決め、その特徴などを把握、そこから弄っていくことでデザイン工数を削減しよう…というよくある手法です。まあアレンジの結果、最終的には原型を留めない形に落ち着くのですが、このようにイメージを整理する段階が意外と重要だったりします。
そこで、「今回の出発点はどんなんだっけ?」と社内の過去資料を漁ってみました。
■ヒューマン髭が生えたクリスチャン・ベールの画像を発見。それ以外は無精髭が生えたゴツめの白人男性のラフ画とかがポロポロあるのみで、あまり点数は見当たらず。「まあ、人間だし!」ということで特に揉めなかったようです。『剣闘士 グラディエータービギンズ』の時に”戦う男ども”の資料をかなり集めていましたので「勝手知ったる」といったところでしょう。
初期コンセプトのメモ書きにも「平原に住むもっとも繁栄した種族 一般的な人類。バランスのよい体格」と、至極あっさり。
■エルフアヴリル、サーシャ・コルピ、ジェシカ・スタム、ヴァネッサ・ハジェンズ、アンジェリーナ・ジョリー、アン・ハサウェイ、ベッキー・クルーエル、シャーリーズ・セロン、ウィノナ・ライダー、そして栗山千明…などの画像がありました。キレイ系ってやつでしょうか。戦闘をするキャラクターのベース素材ということで、やはり眼力のある女性が多いようですね。
コンセプトメモには「かつて森に住んでいた、信心深い種族(ナヴィ?) 人間男より小柄、但しハイヒールを履いているので身長差なし 北欧系白人ベースでスレンダー 耳は尖っているがオークと比べて丸みがある バンパイアのように口を開くと犬歯が見える ネコ目(少し縦長の瞳孔)」とありました。アバターの影響がチラリ。
■オークピーター・メンサー、イギー・ポップ、クラウス・キンスキー、ジョン・C・ライリー、ロン・パールマン、ベニチオ・デル・トロ、ジェイムズ・カー、アーネスト・ボーグナイン、ひろし師匠、東野英次郎…等々、うーむさすがに個性派揃いです。ほぼノーメイク、フェイスペイントのみでオークを演じることができそうな方も…
コンセプトメモは「山岳地帯に住む、丈夫で大きな体をもつ種族 近接戦闘で真価を発揮するが魔法も使える 他種族より5~10cm程度背が高い(スケールはプログラムで行う) ハイダイクよりもマッチョで筋肉質 耳が尖っている、虹彩の色が薄く、眉毛がない」とありました。いたってフツーのオーク像ですね。
さて、上記役者さんの顔写真とかココに載せるわけにもいかないので、今日の画像は「没オーク案のお蔵出し」にしたいと思います。
こちらは、いたってフツーではなかった頃のオークさんですね。他にもトカゲっぽかったり、ライオンぽかったり、初期は”人外の者共”という毛色が強かったようです。ゲーム自体が共闘することに重きを置かれていたため、「どうからどうみても悪役」というのはとりあえずナシで、ということでボツ。もっと種族が多く登場するならこういうイロモノも居場所があるんですけどねぇ…ちょっと残念です。
こんな強面オークさんが登場する日も訪れる、かも?と、そんな日を夢見て、今日もモニタの前で頑張ります。




